サルトがめざす都市の未来Message

ご近所を素敵に変えよう

ご近所での暮らしが一番楽しいと感じられるように。

これからの未来、私たちの暮らしはどうなっていくのだろう。
利便性とハイテクノロジーを追求することだけで、私たちは幸福になるのだろうか。

例えば私たちが取り組む「バイローカルムーブメント」。
生活者が、地域のお店で買うという行動で、地域のお店を「守り育てる」。
その結果、個性的で多様な人々が多様な商いと雇用を生んでいく。

小さな商いの分散は、不便さもあるけれど、有機的で、
まちを自分ごととして考えられる人間らしいハイタッチな繋がりを可能にする。

人は、抽象化された大きなものには主体的に関わりづらく、
自分とは関係のないものとして捉えてしまう。

私たちが何気なく生活していると、
自分の感覚では捉えづらい抽象的な大きな経済圏に巻き込まれていく。

それは便利で簡単でキレイかもしれない。

けれど、大きな経済圏の中では、物事が抽象化され、
いつのまにか自分ごととして捉えられない、
自分が主体的には変えられない状況に陥ってしまう。

否が応でも人生そのものが巻き込まれていく危険性。
そんな暮らしで良いのだろうか。

例えば私たちが提唱する「おいしい革命」。

直営店であるTHE MARKETでは、私たちの仲間の農家さんが育てた旬の野菜を、
ご近所のみなさんにおすそ分けする気持ちで八百屋を経営しています。

私たちの八百屋には、冬にきゅうり、夏にレモンはありません。
でも、地域で自然に育てられた野菜を食べることの幸せ。

つまり、足るを知り、
そして小さな経済圏(私たちの農家さん、私たち、ご近所さん)を中心に暮らす喜び。

それは具体的で全体像を捉えやすく、自分ごととして考え、
自らの行動で変化させることができる。

それに気がついた少数の生活者が、自らの行動で、
未来の素敵な暮らしを手にするムーブメントを起こしたい。

一般大衆の中に未来はなく、少数派が地域を変えると私たちは信じています。

私たちは、それぞれの地域で身銭を切って行動を起こし、
地域を面白がっている少数派と共に、地域の期待値を上げ、
彼らが愛してやまない場所やお店を守り育てて、新たに創造していきたい。

私たち自らの行動が、ご近所の幸福度を高め、地域の価値を上げていく。

ご近所を素敵に変えよう!